平和への貢献度が評価されて送られるノーベル平和賞ですが、日本人で受賞したのは歴史上1名のみです。その1名が誰なのか、ご存知でしょうか?答えは元内閣総理大臣、佐藤栄作です。
佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞した際に決め手となったのは、非核三原則の制定など核兵器関連の功労と、沖縄返還への功労でした。
しかし、佐藤栄作のノーベル平和賞受賞は後に論争を生む結果となります。彼の死後、沖縄返還にあたってアメリカとの間に有事に核を持ち込むという密約を交わしていたことが明らかになったのです。
つまり簡単に言うと、佐藤栄作という人物は核武装論者だったということです。ある意味で沖縄をアメリカに売った人物とも言えるでしょう。
歴史家のオイビン・ステネルセン氏は、「佐藤氏を選んだことはノーベル賞委員会史上最大の誤りである」と言っています。
漫画家の赤塚不二夫氏は「天才バカボン」の作中で「佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞したことで世の中を信じられなくなった」と言っています。

アルフレッド・ノーベルが遺言により、人類に貢献した人物に遺産を分け与えるとしたことがノーベル賞の始まりです。その際にノーベルは5つの部門に分野を分けました。物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、そして平和賞です。
ノーベル平和賞は文学賞と同じく、物理的な意味で人類の生活向上に直接貢献した人物に与えられる賞ではありません。人類の平和に貢献した人物に与えられる賞です。平和は直接的にではなくとも人類の生活水準を向上させるものですし、なにより平和は人類最大の宝ともいえます。ノーベル平和賞は、ある意味で世界最高の栄誉なのです。
ノーベル平和賞はアルフレッド・ノーベルが「国家間の友愛関係促進、常備軍の縮小や廃止、平和のための会議や促進に最も貢献した人物に与える賞」として設けた分野です。しかし選考委員会の解釈は国際平和のみではなく、人権擁護や民主化、保健衛生や慈善事業、環境保全といった広い意味での平和と解釈しており、実績もさることながら受賞した後への期待も評価に含まれています。
ノーベル平和賞は受賞者もかなり著名な人物が多いのも特徴です。アフリカ系アメリカ人公民権運動の指揮者である「キング牧師」、神の愛の宣教者会創立者として、貧しい人々への献身的な平和活動を行った人物として知られる「マザー・テレサ」、史上初のアフリカ系黒人のアメリカ合衆国大統領「バグラ・オバマ」などです。他にもダライ・ラマ14世やアウンサンスーチー、国境なき医師団、赤十字国際委員会なども受賞しています。