文学賞

ノーベル賞の中でも少し異質なのが、ノーベル文学賞です。その名の通り、もっとも傑出した作品を創作した人物に与えられる賞ですが、いったいノーベル文学賞のなにが異質なのか、お分かりでしょうか?
ノーベル賞とはそもそも、アルフレッド・ノーベルが「人類のために貢献した人物に自分の財産を分け与える」という意味で創始した賞です。この「貢献」とは、どちらかと言えば物質的な貢献というニュアンスが強く、自然科学分野がもっとも価値のある分野と言われています。ただし経済学賞を除いた五部門は全て、ノーベル自身が設けた分野となっており、ノーベル文学賞もノーベル自身が設けた賞であることは間違いありません。
しかし、文学は人類の生活水準の向上に直接かかわる分野ではありません。物理学、化学、生理学、医学は全て、人類の生活水準の向上に直接関係する分野です。平和賞も他の分野と比較するとかなり特殊ですが、平和なくして生活水準の向上などありえません。では文学はどうでしょう?文学は人間の心を豊かにします。しかし物理的に人間の生活水準に関わるような分野ではありませんよね?
ではなぜ、ノーベル文学賞が存在しているのでしょうか?理由は非常に簡単です。創始者であるアルフレッド・ノーベル自身が文学を愛していたからです。少年時代から晩年まで、文学熱が冷めることはなかったと言われています。もし音楽や絵画を愛でていたならば、ノーベル芸術賞となっていたかもしれませんね。

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